フクロウがいる、ザリガニもいた

まだ、駐車場など出来ていない。自転車置き場もない。
ふくろう保護のため照明はなく、夜間は立入禁止である。
June’99
先月(may’99)、酒井根に「下田(しただ)の森」という市の公園がオープンした。マツモトキヨシのホームセンターの前の道を光ケ丘に向かうと、途中左側に竜光寺がある。その奥に思いがけないほどの広がりがある。
ここは、かつての谷津田の地形である。9か所から湧き水が流れ出し、カエルなどが生息しているから、公園としてはいまどき珍重すべき環境である。写真(上)の右手にあるカシなどの照葉常緑樹の斜面林には、フクロウが繁殖しているという。
この公園は、1.7ヘクタールの都市緑地として計画され、具体化するためにはかなりのボランティァの活躍があったらしい。「さかいね・下田の森自然公園友の会」として、活動が続いていて、市の公園ではあるが、「市民が管理・運営する、柏で初の公園」である。案内してもらいながら、本当にいるのかな、と疑わしそうにフクロウの森を見上げていたら、ここの生態系ピラミットを説明され、そういう猛禽類の生息に必要なものが、まだ下田の森にあることを教えられた。
肉食のフクロウの生息域の中には、ネズミ、ヘビ、小鳥、カエルなどが必要で、また、それらを育てる動植物がいることが前提になる。どうやら、そういうものが揃っているようだ。それに、花の基部が反り返らない日本古来のカントウタンポポも健在といわれて眺めると、昔のような景観がなつかしい。
隣接して200年前の旧家があり、そこに5月も中旬なのに、なんじゃもんじゃの、雲のように白い花が満開だった。旧家の土地を「友の会」で借りているそうだ。
「友の会」の人たちがどろんこになって作った田んぼでは、酒井根西小の児童が田植えをやり、稲が育っている。