ご当地デザインの逸品
47都道府県の、昔から受け継がれた、日常使う伝統工芸品が陳列されている。それぞれ独特の姿・形(デザイン)が懐かしい。在庫のあるものは即売され、在庫のないものは取り寄せてくれる。一般に、物産展などでお目にかかる品物だが、どこで買えるかが分からないことが多い。これは「売り場のデザイン」ができていないからだ、とする人たちが考えた企画展だ。
手前左: 埼玉・田中帽子店、通学帽2,835円、麦わら帽子2,940円
手前右: 千葉・房州うちわ(柄長)2,310円
全国から200種類を展示、壮観のニッポンビジョン展
「ディアンドデパートメント・プロジェクト」の一環として開かれたのが、この「ニッポンビジョン展」。全国で継続的に販売する仕組みを目指す。二月には世田谷のセレクトショップ「ディアンドデパートメント」で開かれ、大阪、札幌と巡回している。
北海道から沖縄まで、各県の1、2点が並ぶのは壮観である。とりあえず群馬県を探す。利根沼田袋ほうき4,725円。数人の手作り職人が残っているだけという。お隣り埼玉では麦わら帽子、栃木では和田窯の湯呑。茨城はレジャーシート、千葉は房州うちわ、と続く。
東京から梨園染手拭、亀の子束子(たわし)、大阪からブリキタライ2,520円、兵庫からは日の丸扇型マッチで家庭用420円、広島は宮島杓子1,260円(桑)、熊本の来民(くたみ)うちわ2,310円。
やはり食器類が多い。