逆井、わがふるさと
逆井囃子の楽器は横笛、鉦、大太鼓、小太鼓。音符にして稽古するという。
駅伝は一昨年は優勝。同じ年に男子剣道も優勝している。
逆井中の二つの栄誉を祝い、
それを支える地区全体の喜びの宴を開く
逆井地区の旦那衆がそろっている。旧家の家並みを思い出させるような人たち。村人たちが長い歳月、吹き続け、打ち続けてきた伝統芸能「逆井囃子」の、今を継ぐ人たちも顔を見せている。
11月29日、柏駅西口のクレストホテルの宴会場に、130名を越す人たちが集まった。
逆井中学校の二つの部会の活躍が注目された。駅伝部が、第15回全国中学校駅伝大会で大逆転の3位入賞、また、逆井囃子保存の会では社団法人日本善行会の春季善行賞を受賞している。これを祝おうと、地区の人たち、藤心と南部の近隣センター、逆井囃子保存会などが発起人となって祝賀会を開いた。
宴会場に、駅伝部に続き、逆井囃子の一行が登場。拍手が続く。駅伝部は高中俊一先生が部員を紹介、学生服や背広姿、精悍というよりは少年らしさが目立つ。この子たちが、山口で大逆転の快挙を見せた。
逆井囃子は衣装をつけた部員を黒澤直美先生が紹介してから晴れ舞台でのお囃子の披露となった。七人の横笛がお祭りムード、釣られるようにおかめ、ひょっとこなどが飛び出してきて笑いを誘う。指導に当たった本職?の保存会のひとたちが見守っている。
生徒たちが別室に移ってから宴が続く。
濱田重道校長が、生徒たちの快挙、この祝賀会は逆井地区全体の喜びである、という意味のことを話された。生徒と来場者ともども逆井が、楽しく明るい故郷―ふるさととして記憶に書き込まれてゆくのだろう。