かしわ郷土かるた

絵札は小学生の力作

かしわ郷土かるた

絵札の絵は市内小学校の子どもたちの明るい力作である。これが楽しい。読み札と合わせ、さらに解説文を読みしばし鑑賞、柏という郷土が浮かびあがる。

この「かしわ郷土かるた」(後援 柏市 柏市教育委員会)は、社団法人柏青年会議所が市内53の企業の協賛を得て制作し、市内の小学校へ贈った。

かるたの冒頭は、逆井の観音寺を読み上げた。逆井にある寺だ。牡丹寺として有名だが、アジサイもシャクヤクも名物だったか、と再認識させられる。

別冊の解説が親切である。先生の説明で、さらに興味が広がるに違いない。

社団法人柏青年会議所が制作

酒井根は利権の戦い古戦場
手賀沼を飾る蓮の群生地
賑わいを極めし昔利根運河
水乞いを三匹獅子舞西光院
呼塚の昔を照らし常夜灯
藁屋根に歴史の重み手賀教会

こういう読み札に、夏休みの子どもたちが見事な絵を描きあげた。

読み札は一般公募したという。44句のうち、33句を「草の実俳句会」(代表・逸見真三)から選出されている。かるたの読み札は、五七五が決まりのようである。

野田や鎌ヶ谷でも
平成18年に、NPO法人野田レクリエーション協会が制作したものに「野田かるた」がある。野田市の伝統や文化を子どもたちに関心を持たせているが、ここでも五七五という定型である。

醤油味世界に香る調味料

鎌ヶ谷環境市民会議では昨年、「かまがやエコかるた」を一般募集し制作した。

歩こうよ車を使わず鎌ヶ谷を
江戸かるたの世界は、門前の小僧習わぬ経を読む といった五七五もあるが、

犬も歩けば棒にあたる
など破調?ばかり。「旅は道づれ」「花より団子」「油断大敵」など教える機会になるといい。

青年会議所(JC) 明るい豊かな社会の実現を同じ理想とし、次代の担い手たる責任感をもった20歳から40歳までの指導者たらんとする青年の団体。
社団法人・柏青年会議所 〒277-0005柏市柏3-6-14-401 ℡04-7166-0666