NHK全国俳句大会
大塚博さんが入選

NHK全国俳句大会 大塚博さんが入選 髪少し上げて夏めく八十路妻

平成21年度NHK全国俳句大会には、48,661の投句が寄せられたという。入選作品を7,615句にしぼり、金子兜太氏ら20名の本選者が、それぞれ特選3、秀作25、佳作70句を選んでいる。大塚さんの右の掲句「髪少し…」は、本選者・黒田杏子さんの、佳作に入選した。

南部老人福祉センターの俳句講座でスタート

大塚さんは、20年度のNHK全国俳句大会にも2句が入選作品に選ばれている。

流れ行く雲を見送る尾花かな

青空や落葉の上に落葉して
              (題詠)

15年度には

Tシャツのままの健診若葉風

18年度は、

丹念に径掃く巫女や秋の暮れ

つまり、NHK俳句のベテランである。21年度の入選内定の通知があってから、1月24日のNHKホールの大会まで落着かぬ日々を過ごしていた。

大塚さんが、俳句に出会ったのは南部老人福祉センターで、期間1年の俳句講座があることを知り受講を始めたときからだった。

「講座終了後は、講座の先生に師事し、やがてNHKの通信講座に移りました。通信講座の傍ら腕試しにと、NHK全国俳句大会に投句を続けた結果、入選句も生まれるようになり、今年の一句が黒田杏子先生の目にとまり、佳作に採用されビックリ仰天、2段階制覇の夢を達成することができました」

これを励みとして、さらに特選、秀作を目指すという。入賞すると、NHKホールの壇上に立ち表彰される。

大塚さんの第一句集には、春夏秋冬に部立てした450句がまとめられている。