年年歳歳、揺るがぬ信仰

観音寺に到着

東葛印旛大師講、観音寺へ

5月連休の5日間、東葛印旛大師講の結願区の人たちを中心に、四国八十八か所の写し札所を回る。大師像を納めた厨子を担ぎ、次の結願区に届ける。

札所は広範囲に分散する。松戸、鎌ヶ谷、柏、白井など、85キロを(昔は)歩いたと言う。今はひっきりなしにマイクロバスが出たり入ったり、先行組も多い。

天候に恵まれることもあって、もう10年来付き合って、観音寺に来る人たちと、南無大師遍照金剛を唱え、般若心経を読み上げる。歳歳年年、人同じからず、かどうかは分からない。

ただ文化5年(1808)に始まり、中断はあったとしても、当地区の人心を捉えてきた信仰とは何か。咲き誇る牡丹に聞いてみるのである。

観音寺

灯明料を記した半紙が本堂の外廊下を埋める。お前さんは千円でいいよ、と長老にいわれ、去年の半減にした。白布を張った賽銭箱を覗く。去年は見事に1円ばかりだった。5円、10円が混じっているのに驚く。景気はよくなったのか。