自作自演の腹話術

高橋正幸さん、7度目のこども図書館

高橋正幸さん、7度目のこども図書館

沼南庁舎の「こども図書館」。柏市が自慢してもいいような、470平方メートルというフローリングの床で、こどもたちは、ママと絵本を読んで、走り回る。その隅がステージ、7回目の高橋正幸さん(10班)の「おもしろ腹話術と手品」が始まる。

高橋さんは、東京深川生まれ、お祭りの仮設舞台に出てくる腹話術に興味を持った。「何と面白い、何と不思議な…」、その子供心の思いが実現したのが札幌に単身赴任したとき。市報に載っていた腹話術講習会だったという。

人形の坊やがしゃべる

人形の坊やがしゃべる始まりは、人形の坊やがしゃべり楽しいムード。腹話術などという言葉は知らないけれど、みんな興味シンシン。

それがいつの間にか、手品に変わる。新聞切り抜くと、さっきと同じトランプが出てきたよ。そして皿回しまで始まる。堂々と抜け出し、ママのところへ戻る子もいる。ママに背を押されリターン。

第3部は「鳥ときつね」。高橋さんの右手が押さえているのが鳥、左手がはりこのきつね←。きつねに声をほめられて、得意になった鳥が食いつかれ、息苦しいクライマックスになる。どうしたら逃げられるか。こどもたちも真剣、ママたちも凝視する。

鳥はお母さんの声を聞き、きつねに話しかけ、きつねが口をあけた瞬間に飛び上がり逃げる。

30分のステージで、手品など見せるのはもったいないと思うけれど、裏声、鼻声、喉声の腹話術だけを続けるには喉にムリが来るという。そのため、いくつもの手品の種を持っている。

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ふかく、この生を愛すべし