猫や猿もしゃべった
腹話術は魔術、いや芸術!
中央公民館フェスティバルに「末広四人衆」が参加
腹話術は、いつもの自分の声より調子を1オクターブあげたものだそうである。聞きなれない声となる。腹話術とは無縁の聴衆は感心する。人形がしゃべり、イヌが語る。目の錯覚、耳の錯覚で取り込まれてしまう。
その術中に取り込まれた。確か高橋正幸師に入門したばかりの石田孝雄、小林実、それにゲストの金子邦子の3氏が、イヌやサルを抱いて、中央公民館のステージに登場したのである。
観客の私には危惧があった。「できますか」。でも見事にサルもイヌもしゃべった。確かに拡声器から流れたのである。それもお堅い詩。「青春とは人生の一時期のことではなく心のあり方のこと…」。イヌやサルがしゃべるにしては硬すぎるような。でも目や耳も錯覚し、確実な腹話術を聞き取ったのである。
腹話術は喉と舌と鼻道を活用した発声法だそうだ。横隔膜の働きを強めるトレーニングが必要という。そういうことを修行した成果を聞かせたステージだ。
地声でしゃべり、続いてサルがしゃべる。その使い分けが難しかったという。
男は度胸、人形やイヌは愛嬌! 例会で聞かせて。