柏市シルバー作品展
老いの熱意が昇華 思いを伝える俳句や短歌
石焼き芋買うか買うまいかどうしよう
焼き芋の一句には、詞書がつく。
外から焼き芋屋の声が聞こえてきて、「どうしよう…」と迷っている間に、声は遠のいて行ってしまいました。
この89歳のおばあちゃんは、決断の必要を説いてくれたのだろう。焼き芋屋の声が聞こえたら、すぐ飛び出そう。
孫おわりひ孫にかわるお年玉
ふる里の友も老いたり木の葉髪
お二人とも90歳で同じ施設である。
格調高い短歌も読んだ。
鈴なりにしたたる柿の実色冴えて秋の斜陽に光輝く 93歳・女性
萎える身にめげずひるまずくじけずとわれ励ましつ通院の道 78歳・女性
寒晴れを茜に染め上げ陽が沈む影絵の富士に金色の雲 81歳・男性
俳句や短歌は、じかに思いが伝わる。
絵画94点、書道24点、写真24点。出品が65点と目立つのが、百花繚乱の手工芸。絵手紙は絵画に含まれる。左下には「お母さん 三月で95歳になるよ。いっぱいいっぱい笑っていこうね」と添え書き。95歳の母を励ましている。
柏市シルバー作品展
平成23年3月4日ー8日
アミュゼ柏1階プラザ