浅間神社の例大祭
柏市逆井の富士浅間神社。7月15日は真夏の例大祭である。おみこしと逆井囃子の笛太鼓がにぎやかに村内7か所を渡御(とぎょ)するはずである。しかし、4年に1度の「大祭」になり、本番は再来年となっている。神殿にはおみこしが鎮座し、玉ぐし奉典などが行われた。南部地区の各町会長も参加した。
にぎやかに、それ逆井囃子
例大祭は神主さんの昇天の儀が終わり、参加者が散じると、席を改めて直会(なおらい=宴会)となる。
隣に座った青年が豪快に飲む。ビールは日本酒になり、同じくらいの年齢と快活な応対が続く。飲めぬ当方も巻き込まれる。
その酒豪の着ている衣服が異様である。白ずくめ、木綿ではない。綿入りではないけれど、ちょっと厚地だ。そっと触って聞く。「これ何かの衣装なの」
人間ではなかった。
「私はキツネですよ」
面妖なキツネに変身し、踊りまわる走り回るキツネさん!
「おかめ、ひょっとこ、キツネ、おおわらい、べろだし、いかりや…」キツネさんが教え始めたところで、外に並んだ横笛、大太鼓、小太鼓、鉦が鳴り出し、
踊り人が飛び込んでくる。二、三人ずつ、当意即妙の踊りを見せる。
横笛さんが飛び出してくる。
こういうアドリブ調の、楽しい逆井囃子を見たのは初めてである。面をかぶって立ち代り入れ替わり。これが逆井囃子250年の真髄なのだろう。
浅間神社には稲敷市の大杉神社が分祀されている。21日にはそのお祭りが行われ、真夏の、鎮守様の例大祭を終えた。