19回目のいずみ園祭

逆井中の逆井ばやし おかめは男性

おかめ

いずみ園祭に来た人たちは、競うように奥のフリーマーケットに向かう。それを迎えてくれるのが車椅子を並べての障害者たちである。ボランティアの人たちが付き添っている。

隣に、障害者とボランティア共作の生活用品が並ぶ。それを積み重ねている人に目が合う。流山のMさんである。10数年来のボランティアで、静養していると聞いていたが、夫婦そろって駆けつけた。

いちばん売れるのがバスマットだそうである。売れると気持ちいいわねえ、と目を輝かす。こういう人たちがいずみ園を支えているのだろう。

食堂へ行く。コーヒーとシチューを食べ、逆井中学生の逆井ばやしの始まりを待つ。付き添いの先生に面の名称を聞く。

さあ、おはやしに乗って繰り出した。獅子、おかめ、ひょっとこ、一文字、べろだし、大笑い、きつね(この順序ではありません)。小太鼓、大太鼓、横笛、鉦の息が合う。終わって面をはずせばおかめは男子学生だった。

玄関前では、焼きそば、ラーメン、フランクフルトなどが作られ、お祭り気分で大にぎわい。来年の20回目が楽しめそう。

ボランティアの協力、障害者と強い絆

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