東葛歴史かるた

かるた 読み札

旅行作家・中村哲夫さんの新作

まだ猛暑が続いていた9月下旬、流山の「杜のアトリエ黎明」で新作かるたの展示発表会があった。グラフィックデザイナーで旅行作家、カメラマンでもあり、ペン画も鮮やかな著書の多い中村哲夫さんが東葛近辺の歴史を解説したかるただった。「かるたを通して、ふるさとの歴史を知ってほしい」という念願が実ったもの。取り札の、中村さんらしいイラストが楽しい。その裏面には、流山の郷土史家青木更吉氏の解説があり、東葛の個々の歴史を教えてくれる。そのひとつを紹介させてもらうとー。

に 仁王の股くぐりなら万満寺 馬橋の水戸街道沿いにある万満寺は、江戸にまで聞こえた名刹である。それは江戸まで出開帳したり、式亭三馬の「浮世風呂」で紹介されたためである。出開帳では、仁王様を江戸の本所まで船で運んだようだ。春の仁王様の股くぐりは、中風よけ等にご利益があると、順番待ちの長い行列ができるほどの人気がある。

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