2008年11月2日 / 最終更新日時 : 2023年4月26日 kinya 美術 フリーマーケットの中の漢詩 地区の文化祭の一つにフリーマーケットがある。花やかな乳幼児の衣服に混じって、「草書前赤壁賦」と言う縦長の書物が顔を覗かせていた。「店主」によれば、書道家の父親の蔵書だと言う。草書の書き方本である。 宋の大詩人・蘇 […]
2008年9月4日 / 最終更新日時 : 2023年4月26日 kinya 美術 妖怪に囲まれ、幽霊もスーっと 主役は妖怪である。幽霊は、この際端役である。もう一つの脇役は絵巻物、ここではお姫様が病気?になり野に捨てられる。それが白骨化する様が描かれる。もう一つは地獄絵図、責め苦にあう人たちを、哀れにも克明に描き上げる。 柏 […]
2008年5月9日 / 最終更新日時 : 2023年4月26日 kinya 美術 やはり、お尻は大きかった 光背を置いて来られし御仏の 背なにも祈る東人(あづまびと)たち 奈良薬師寺の薬師如来の脇侍、日光・月光の両菩薩が聖観音菩薩とともに、東京国立博物館に到着、公開された。 公開展の仕方が画期的である。 […]
2008年4月27日 / 最終更新日時 : 2023年4月26日 kinya 美術 ウルビーノのヴィーナスに一礼 ルネサンス屈指の女神、500年の時を超えて日本初上陸と、国立西洋美術館がいう「ウルビーノのヴィーナス」を見た。ウルビーノ公爵の寝室を飾った画家ティツィアーノの名品。 ヴィーナス神話を70点の絵画・彫刻などで紹介し […]
2008年2月16日 / 最終更新日時 : 2023年4月25日 kinya 美術 ほととぎすが鳴く、私は泣いた 東京国立博物館の「宮廷のみやび・近衛家1000年の名宝」を茫漠として眺めてきた。私はここに何しに来たのかと無念の思いだった。 掛け軸は見える。いきなり藤原鎌足像。美男の壮年像、ひょっとしたら藤のつく我が家の祖先か […]
2008年1月27日 / 最終更新日時 : 2023年4月25日 kinya 美術 世界のバードハウスが集合 京橋のINAXギャラリーは楽しい。昨年は、津軽の石500個が登場、「石はきれい、石は不思議」という、石拾いの妙味を見せてくれた。会期中に酒匂川で石拾いを実行した。 12月から2月23日まで、「バードハウス展」を開 […]
2007年12月31日 / 最終更新日時 : 2023年4月25日 kinya 美術 がらり変わったムンク感 国立西洋美術館のムンク展は、あの愛・死・不安という絵を見せてくれたが、ムンクの「装飾性」に比重をかけた企画展だった。人間の絶望の叫びに見せてくれた画家という印象は吹っ切れる。 個人の邸宅や大学の講堂、オスロ市の庁舎 […]
2007年12月25日 / 最終更新日時 : 2023年4月25日 kinya 美術 きれいな石、不思議な石と人間 自然石の美しさを賛美したのはロジェ・カイヨワ、さらに一歩進んで、なんの変哲ももない石ころの中に、ひっそり隠れているなにものかをめざとく見つけ、いたずら描きを加え、いきいきとした風景を出現させたのはブルーノ・ムナーリと […]
2007年12月24日 / 最終更新日時 : 2023年4月25日 kinya 美術 ルノワールの奥さんに会ってきた 都美術館のフィラデルフィア美術館展は、入場者が30万人を突破したそうである。会期末近くに行ったが混んでいた。 見たいものは一つ、ルノワールの「アリーヌ・シャリコの肖像」(ルノワール夫人)である。つまり奥さんの肖像 […]
2007年11月5日 / 最終更新日時 : 2023年4月25日 kinya 美術 窓の明りで本を読む少女 窓からの光りの中で「牛乳を注ぐ女」。フェルメールは、黄、青、赤の色彩の取り合わせ、梯形のテーブルなどで画家の工夫を見せる。国立新美術館では、これをかなりていねいな解説つきで教えてくれる。 17世紀の「オランダ風俗画 […]