2011年10月21日 / 最終更新日時 : 2023年4月28日 kinya 小説 人称の出てこない小説 教室のかたづけをすませると、四時をすぎていた。 ひさしぶりだから疲れたでしょう、ゆっくり休んでね、店長さんにねぎらわれる。その親切にうしろめたさをぶらさげ、また来週お願いします。 あいさつすると、エレベーターで一階 […]
2011年10月6日 / 最終更新日時 : 2023年4月28日 kinya 食べもの 閉ざされた、うなぎ うなぎが塩ビ管の中に閉じ込められている。 まだ細いとき、水槽のお換気装置の中に入り込み、やや大きくなって飼い主が用意した塩ビ管に移動した。そこから抜け出せないようだ。 理髪店の水槽である。店主がイカスルメの細いの […]
2011年9月6日 / 最終更新日時 : 2023年4月28日 kinya 病気 ザンネン「加齢黄斑変性」の対象外 左目が「黄斑」になった。 これは直りませんと医師が言う。黒い雲のようなものが目の中心に座し、直線はすべてゆがんで見える。右目が健在のようで何とか新聞は読める。ただ疲れる。拡大鏡を使う。 ところが待っていたように […]
2011年8月27日 / 最終更新日時 : 2023年4月28日 kinya 小説 「もらうじゃねえど」 まわりに江戸っ子はいるのに、群馬特産の方言「が、ぎ、ぐ、げ、ご」を確かめられずにいる。左目が黄斑になり、出血があったりして 新しい療法まで辿り着けないでいる。何とか本は読む。 保坂和志の雑誌連載小説を読んでいたら、 […]
2011年8月4日 / 最終更新日時 : 2023年4月28日 kinya 美術 原爆月は朗読劇から 8月は原爆月、痛恨の夏である。 千葉県柏市の女性中心の原爆朗読劇を公演するグループがある。すでに20回も公演し、柏市からも平和団体として認知されている。「柏・麦わらぼうしの会」という。 「消えた夏 […]
2011年7月7日 / 最終更新日時 : 2023年4月28日 kinya 美術 「が、ぎ、ぐ、げ、ご」という鼻音 二松学舎大学名誉教授の松本寧至さんのエッセイを読んでいたら、鼻音の話が出てきた。「が行」の「が、ぎ、ぐ、げ、ご」は鼻にかかった鼻音となるが、これが群馬県人にはなく、国文学の講師、教授になった群馬出身の松本さんを困らせ […]
2011年6月18日 / 最終更新日時 : 2023年4月28日 kinya 美術 被曝のとき、私は9ヶ月の胎児だった 千葉県我孫子市では、A4版で300ページをこえる『我孫子から発信 平和への祈り』を発行した。「戦後65周年記念誌」である。星野順一郎市長の「不戦の誓い」を筆頭に、平和祈念文集(一般の部、小学生・中学生の部)となっ […]
2011年4月23日 / 最終更新日時 : 2023年4月28日 kinya 食べもの 春の世の、そばもよきもの 村内の旧家のご主人がそばをうって持ってきてくれた。もちろん今は市内であるが、昔ながらの「村里」が見事に残されているところである。 そばをいただくのは初めてではないが、女房が慎重に茹でる。茹で方のプリントが添えら […]
2011年2月21日 / 最終更新日時 : 2023年4月28日 kinya 美術 わが家のおひなさま 野田市の郷土博物館では、「わが家のおひなさま」という企画展を3月21日まで開いている。各地で大規模なおひなさま集合が話題になっているけれど、ここでは市民の保存している「わが家のおひなさま」ばかりで、提供者のコメント […]
2011年2月4日 / 最終更新日時 : 2023年4月28日 kinya 美術 懐かしい石川忠久先生 1月に読売新聞の夕刊に、「書道八景」という連載企画が掲載された。その[4]に、NHK文化センター講座「漢詩をつくる」があり、講師の石川先生が講評をされている。78歳の先生の写真が出ている。お元気なのだった。 私の […]