2011年1月17日 / 最終更新日時 : 2023年4月28日 kinya 短歌 詩 俳句 …告げて応ふる人はあらずも 昨22年の宮中歌会始に選者として出席していた河野裕子さんが、8月には死去されたことは残念なことだった。 ご主人の歌人・永田和宏さんが4ヶ月たった歳末、日経紙に「後の日々」というエッセイを載せていた。最後は呟くよ […]
2010年12月19日 / 最終更新日時 : 2023年4月28日 kinya 美術 ランチ&ト-スト 夫婦の新メニュー 通いなれたレストランのコーヒーつきの日替わりランチで満腹になる。食べ過ぎるような気分になる。いつも女房と二人。「残してくださいよ」と言われるけれど、食べ残しは気の毒に思っている。ランチを一人分とって、ケーキをひとつと […]
2010年12月16日 / 最終更新日時 : 2023年4月28日 kinya 本 奥さんは、どうしているのだろうか 『群像・「生」の日ばかり』の10月号では、 不意に足許に穴が開いて、落ちたような気がしている」 と結ばれていた。秋山駿の連載である。奥さんが帯状疱疹で、想像を絶するような闘病生活におちいっている。いくつのも病 […]
2010年11月20日 / 最終更新日時 : 2023年4月28日 kinya 小説 「百年文庫50冊」 まず何を買うか ポプラ社の創刊「百年文庫」の50冊が、でんと並んでいる。まず一冊を、と思ったところでどれがどれやら。タイトルは一字だけ。「憧」「絆」「畳」という具合。50冊目は「都」、ギッシングの「くすり指」がある。学生時代に縁のあ […]
2010年11月12日 / 最終更新日時 : 2023年4月28日 kinya 短歌 詩 俳句 終電でひもどいた妹の句と 初日記先づは歩数を記しけり 盆梅の香り微かに夢に入る 一山越え春の水辺を探しけり 風渡る一里四方の麦の秋 香水の微かな風とすれ違ふ 穂芒の日暮れ風の意のままに しみじみと聞く蜩の […]
2010年11月6日 / 最終更新日時 : 2023年4月28日 kinya 短歌 詩 俳句 ときには短歌を詠まんかと ふるさと群馬の太田に行ってきた。 ときには短歌を作らんとする気分になる。 こういうときである。そして他人には分からないと思いながら列挙する。 その傲慢さに自分でもヘキエキしながら打ち込む。 秋の夜の浅草行きの終 […]
2010年10月21日 / 最終更新日時 : 2023年4月28日 kinya 美術 小学校で聞く原爆朗読劇 柏市には、3グループによる「戦争体験者などの学校訪問」がある。①原爆体験=柏和会(柏市原爆被爆者の会)②朗読劇=柏・麦わらぼうしの会③戦争体験=語り部の会。この3グループがそれぞれ平成22年度に、①10校②10校③3校で […]
2010年10月18日 / 最終更新日時 : 2023年4月28日 kinya 戦争 ひとことで感想は言えない 町会の集まりが終わって帰りかけたところ,Kさんがいう。 「カッターの写真が友人から届きました。メールでお送りします」 それを隣で小耳に挟んだOさんが、「カッターだって、俺もやったぞ」 KさんとOさんは顔を見合わせる。 […]
2010年10月3日 / 最終更新日時 : 2023年4月28日 kinya 本 突然出現した「最後の一葉」 植木屋に、そういう意識はなかっただろう。 狭い庭に、50年前に市から貰った柏の苗木が大きくなった。大木にならないようテッペンをつめ、枝を切るように頼んだ。そして「最後の一葉」がすがりつく景観を現出してくれたので […]
2010年9月29日 / 最終更新日時 : 2023年4月28日 kinya 短歌 詩 俳句 奔放自在な筆遣い 牧水の話である。かな書きの書道の先生が、うちわに短歌を一首書いてくださった。猛暑たけなわの頃である。 青草のなかにまじりて月見草ひともと咲くをあはれみてつむ そこで生誕百年記念特集号の「短歌」を探し出した。若 […]